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不登校の子どもの権利宣言

 

前文


私たち子どもはひとりひとりが

個性を持った人間です。

 

しかし、不登校をしている私たちの多くが

学校に行くことが当たり前という

社会の価値観の中で、

 

私たちの悩みや思いを、

十分に理解できない人たちから

心無い言葉を言われ、

傷つけられることを経験しています。

 

 

不登校の私たちの権利を伝えるため、

すべてのおとなたちに向けて私たちは

声をあげます。

 

おとなたち、特に保護者や教師は、

子どもの声に耳を傾け、

私たちの考えや個々の価値観と、

子どもの最善の利益を尊重してください。

 

そして共に生きやすい社会をつくって

いきませんか。

 

多くの不登校の子どもや、

苦しみながら学校に行き続けている子どもが、

一人でも自身に合った生き方や

学び方を選べる世の中になるように、

今日この大会で次のことを宣言します。


一、  教育への権利
私たちには、教育への権利がある。

学校へ行く・行かないを自身で決める

権利がある。

 

義務教育とは、国や保護者が、

すべての子どもに教育を

受けられるようにする義務である。

子どもが学校に行くことは義務ではない。


二、  学ぶ権利
私たちには、学びたいことを

自身に合った方法で学ぶ権利がある。

 

学びとは、私たちの意思で知ることであり

者から強制されるものではない。

 

私たちは、生きていく中で多くのことを

学んでいる。


三、  学び・育ちのあり方を選ぶ権利
私たちには、学校、フリースクール、

フリースペース、ホームエデュケーション

家で過ごし・学ぶ)など、

どのように学び・育つかを

選ぶ権利がある。

 

おとなは、学校に行くことが

当たり前だという考えを子どもに

押し付けないでほしい。


四、  安心して休む権利
私たちには、安心して休む権利がある。

おとなは、学校やそのほかの通うべきと

されたところに、

本人の気持ちに反して

行かせるのではなく、

家などの安心できる環境で、

ゆっくり過ごすことを保障してほしい。


五、  ありのままに生きる権利
私たちは、ひとりひとり違う人間である。

おとなは子どもに対して競争に追いたてたり、

比較して優劣をつけてはならない。

歩む速度や歩む道は自身で決める。


六、  差別を受けない権利
不登校、障がい、成績、能力、年齢、性別、

性格、容姿、国籍、家庭事情などを理由とする

差別をしてはならない。
 

例えばおとなは、

不登校の子どもと遊ぶと

自分の子どもまでもが

不登校になるという偏見から、

子ども同士の関係に制限を付けないでほしい。


七、  公的な費用による保障を受ける権利
学校外の学び・育ちを選んだ私たちにも、

学校に行っている子どもと同じように

公的な費用による保障を受ける権利がある。


例えば、フリースクール・フリースペースに

所属している、小・中学生と高校生は

通学定期券が保障されているが、

高校に在籍していない子どもたちには

保障されていない。

 

すべての子どもが平等に公的費用を

受けられる社会にしてほしい。


八、  暴力から守られ安心して育つ権利
私たちには、不登校を理由にした暴力から

られ、安心して育つ権利がある。

おとなは、子どもに対し

体罰、虐待、暴力的な入所・入院などの

あらゆる暴力をしてはならない。


九、  プライバシーの権利
おとなは私たちのプライバシーを

侵害してはならない。
 

例えば、学校に行くよう説得するために、

教師が家に勝手に押しかけてくることや、

時間に関係なく

何度も電話をかけてくること、

親が教師に家での様子を話すことも

プライバシーの侵害である。

 

私たち自身に関することは、

必ず意見を聞いてほしい。


十、  対等な人格として認められる権利
学校や社会、生活の中で子どもの権利が

活かされるように、おとなは私たちを

対等な人格として認め、

いっしょに考えなければならない。

 

子どもが自身の考えや気持ちを

ありのままに伝えることができる関係、

環境が必要である。


十一、 不登校をしている私たちの生き方の権利
おとなは、不登校をしている私たちの

生き方を認めてほしい。

 

私たちと向き合うことから

不登校を理解してほしい。

 

それなしに、私たちの幸せはうまれない。


十二、 他者の権利の尊重
私たちは、他者の権利や自由も尊重します。


十三、 子どもの権利を知る権利
私たちには、子どもの権利を

知る権利がある。

 

国やおとなは子どもに対し、

子どもの権利を知る機会を

保障しなければならない。

 

子どもの権利が守られているかどうかは、

子ども自身が決める。

二〇〇九年八月二十三日 全国子ども交流合宿

「ぱおぱお」参加者一同
 

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